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【完全ガイド】失敗しないボディペイント道具&絵の具の選び方|おすすめ購入先と100均活用術

【完全ガイド】失敗しないボディペイント道具&絵の具の選び方|おすすめ購入先と100均活用術

「ボディペイントをやってみたい!」と思い立って検索してみたものの、絵の具の種類が多すぎて「結局どれを買えばいいの?」と途方に暮れてしまったことはありませんか?実は私も最初は、画材用の絵の具を使おうとして肌が荒れそうになったり、安物買いで全く発色しなかったりと、道具選びでたくさんの失敗をしてきました。ボディペイントの仕上がりは、腕前と同じくらい「道具選び」で決まると言っても過言ではありません。この記事では、初心者が最初に揃えるべき基本セットから、用途に合わせた絵の具の選び方、そして「どこで買うのが正解か?」という購入先の比較までを徹底ガイドします。無駄な出費を抑えて、最初からベストな道具を手に入れましょう!

初心者がまず揃えるべき「基本の3種の神器」

まずは形から入りたいタイプの人も、最小限で始めたい人も、これだけは絶対に外せないという「基本の3アイテム」があります。ここさえ間違えなければ、大きく失敗することはありません。

1. 絵の具:用途で変わる「水性」と「油性」の決定的な違い

一番の悩みどころである「絵の具」ですが、大きく分けて「水性(ケーキタイプ・リキッド)」と「油性(クリームタイプ・アルコール性)」の2種類があります。

初心者にまずおすすめしたいのは**「水性(特に固形のケーキタイプ)」**です。 理由はシンプルで、水を含ませた筆で溶かすだけで使えて、扱いが水彩絵の具と同じだからです。失敗しても水で拭き取れば修正できますし、オフもお風呂で簡単に流せます。「まずはイベントでワンポイント描いてみたい」というレベルなら、迷わず水性を選んでください。

一方で、本格的なハロウィンメイクや、汗をかくダンスイベントなどで使うなら**「油性」**の出番です。カバー力が高く、汗水に強いのが特徴ですが、落とすのに専用リムーバーが必要だったり、筆の洗浄が面倒だったりと、少しハードルが上がります。「今日は絶対に崩したくない!」という特別な日用として持っておくと安心かもしれません。

2. 筆(ブラシ):弘法じゃなくても筆は選ぶべき

「家にある習字の筆や、画材用の筆でもいい?」と聞かれることがありますが、答えは「できればボディペイント用かメイク用を使って」です。 ボディペイント用の筆は、肌の曲面にフィットするように設計されており、コシ(弾力)が強めです。画材用の柔らかすぎる筆だと、肌の上で毛先が広がってしまい、綺麗なラインが引けません。

最初に買うなら、以下の2本があれば十分です。

  • 丸筆(中サイズ): 花びらを描いたり、線を描いたりする万能選手。
  • 平筆(大サイズ): 広い面を塗ったり、グラデーションを作ったりするのに必須。

素材は、耐久性が高く手入れが楽な「ナイロン製」がおすすめです。動物毛は肌触りが良いですが、メンテナンスが大変なので初心者には不向きです。

3. スポンジ:ムラなく塗るための隠れた主役

「筆があればスポンジなんていらないのでは?」と思うかもしれませんが、実はプロほどスポンジを多用します。顔全体を塗る(ベースメイク)時や、広い範囲をグラデーションにする時、筆だけで塗ろうとするとどうしても筆跡(ムラ)が残ってしまいます。

高密度なスポンジを使ってポンポンと叩き込むように色を乗せることで、驚くほど均一でプロっぽい仕上がりになります。メイク用の使い捨てスポンジでも代用できますが、できれば少し硬めの「フェイスペイント用スポンジ」を半分に切って使うのが経済的でおすすめです。

あると劇的に便利!仕上がりを格上げする「プラスワン道具」

基本セットに慣れてきたら、次に揃えたいのが「なくてもできるけど、あるとクオリティが爆上がりする」アイテムたちです。

ステンシルシート:絵心がなくてもプロ級のデザインに

「絵を描くセンスに自信がない……」という方の救世主がステンシルシートです。肌にシールのように貼り付け、その上からスポンジで色をポンポンするだけで、複雑な模様や文字が一瞬で完成します。 繰り返し使えるプラスチック製のものや、肌に馴染む柔らかいシールタイプなどがあります。特にロゴマークやトライバル柄など、左右対称のデザインを描くときには手描きよりも圧倒的に綺麗に仕上がりますよ。

グリッター(ラメ)&ラインストーン:華やかさを足す魔法

ペイントだけだと少し地味かな?と感じた時、最後にグリッターを散らすだけで一気に華やかになります。 注意点は、必ず**「化粧品グレード」のグリッター**を使うこと。工作用のラメは粒子が粗く角が尖っていることがあり、万が一目に入ると大変危険です。ジェル状になっているものなら、糊を使わずにそのまま肌に乗せられるので便利です。

ミキシングリキッド&定着スプレー

前回の記事でも触れましたが、水性絵の具を水ではなく「ミキシングリキッド」で溶くと、耐水性が劇的に向上します。また、仕上げに「フィックススプレー」をかけることで、衣服への色移りを防げます。「せっかく描いたのに消えちゃった」という悲劇を防ぐための保険として、一本持っておくと心強いですよ。

どこで買う?「専門通販 vs Amazon・楽天 vs 100均」徹底比較

道具の種類がわかったところで、次は「どこで買うか」問題です。それぞれの購入先には明確なメリットとデメリットがあります。

フェイス&ボディペイント専門の通販ショップ

おすすめ度:★★★★★(本気で楽しみたい人向け)

プロも利用する専門店や、特殊メイク用品を扱うオンラインショップです。

  • メリット: 品質の高さと安全性が保証されている。発色が段違いに良く、肌トラブルのリスクも低い。「化粧品登録」済みの商品がほとんど。
  • デメリット: 商品単価が高めで、送料がかかることが多い。届くまでに数日かかる。

「絶対に失敗したくない」「子供にも使いたい」という場合は、迷わず専門店での購入をおすすめします。やはり餅は餅屋、品質の安定感は抜群です。

Amazon・楽天などの総合ECサイト

おすすめ度:★★★★☆(手軽に揃えたい人向け)

「ボディペイント セット」で検索すると大量に出てくるのがここです。

  • メリット: 注文した翌日に届くスピード感。レビューを見て比較できる。安いセット商品が豊富。
  • デメリット: 品質の当たり外れが激しい。 安すぎる海外製のノーブランド品の中には、発色が悪いものや、安全基準が不明確なものが混ざっていることも。

選ぶ際は、あまりに安すぎる(例えば20色入りで1000円以下など)商品は避け、知っているメーカーのものや、日本語の説明がしっかりしているものを選ぶのが無難です。

100円ショップ・バラエティショップ

おすすめ度:★★★☆☆(練習用・ワンポイント向け)

ハロウィンの時期になると特設コーナーができますよね。

  • メリット: とにかく安い。すぐに手に入る。
  • デメリット: 色数が少なく、容量も少ない。発色が薄いものや、乾くとパリパリに割れやすいものがある。

「一度きりのイベントで、頬にハートを描くだけ」といった用途なら100均で十分です。ただ、顔全体を塗ったり、長時間キープさせたい場合には力不足を感じるかもしれません。まずは100均で練習して、ハマったら専門用具を買う、というステップアップも賢い方法です。

失敗しない絵の具の選び方「肌への安全性」チェックポイント

最後に、一番大切な「安全性」についてお話しさせてください。ボディペイントは直接肌に乗せるもの。特に顔に塗る場合は、慎重な選び方が求められます。

「化粧品登録」の有無を確認しよう

日本国内で販売されているボディペイント用品の中には、法律上の「化粧品」として登録されているものと、「雑貨(画材)」扱いのものがあります。 顔や体に塗る目的で作られた信頼できるメーカーの製品は、多くが「化粧品」としての基準をクリアしています。パッケージの裏面を見て、「化粧品」の表示があるか、あるいは「CEマーク(EUの安全基準)」や「FDA(アメリカ食品医薬品局)」の基準を満たしているかを確認しましょう。

アクリル絵の具は絶対NG!

これだけは覚えて帰ってください。画材用の「アクリル絵の具」をボディペイントに使ってはいけません。 「乾くと耐水性になるし、安いから」という理由で使ってしまう人がいますが、アクリル絵の具はあくまで「キャンバスや紙」に描くためのものです。皮膚呼吸を妨げたり、成分が肌に刺激を与えて深刻な肌荒れを引き起こしたりする可能性があります。実際に「落ちなくて肌が赤く腫れ上がった」というトラブルも耳にします。必ず「ボディペイント専用」と書かれたものを使ってくださいね。

まとめ:自分に合った道具選びで、ボディペイントをもっと自由に!

ボディペイントの道具選びは、「どのくらいのクオリティを求めるか」と「どこで使うか」の掛け算で決まります。

  • 初心者の第一歩:水性のケーキタイプ絵の具 + ナイロン筆
  • 汗をかく・長持ちさせたい:油性絵の具 + 定着スプレー
  • ちょっとお試し:100均アイテムを活用

最初からプロ用の高い道具をフルセットで揃える必要はありません。まずは使いやすそうな水性絵の具を一つ買ってみて、描く楽しさを知ることから始めてみてはいかがでしょうか? 自分にぴったりの道具が見つかれば、描けるアートの幅もぐっと広がります。次回のイベントでは、こだわりの道具で周りを驚かせるようなペイントに挑戦してみてくださいね!

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