芸能人愛用のタトゥー隠しアイテム5選|撮影現場で使われるプロ仕様のカバー力

テレビや映画を見ていると、「あれ? この俳優さん、確かタトゥーが入っていたはずじゃ…?」と不思議に思うことはありませんか? 4Kや8Kといった高画質のカメラで撮影されているにもかかわらず、その肌には一点の曇りもなく、まるで最初からタトゥーなんてなかったかのような陶器肌。彼らが特別な魔法を使っているわけではありません。実は、撮影現場や舞台の裏側では、過酷な環境にも耐えうる「プロ仕様の隠しアイテム」が使われているのです。
芸能人の撮影現場は、私たちが想像する以上に過酷です。 強力な照明による熱、長時間の拘束、緊張からくる汗。そして、至近距離から狙う高解像度のカメラレンズ。 そんな状況下でも、「絶対に崩れない」「厚塗り感を見せない」という極限のミッションをクリアするために選ばれたコスメたちは、いわばタトゥー隠し界の「エリート」と言えるでしょう。
「でも、プロ用の道具なんて、一般人の私には扱えないんじゃ…」 そう思うかもしれませんが、実はそうではありません。最近では、プロのメイクアップアーティストが愛用するアイテムも、ネットやバラエティショップで手軽に購入できるようになりました。しかも、プロ用だからこそ「少量で隠れる」「時短になる」というメリットがあり、メイク初心者にこそおすすめしたい優秀なものばかりなのです。
私自身、以前メイクアップアーティストの方とお話しする機会があったのですが、「市販のコンシーラーを何層も塗るより、プロ用のファンデを米粒ひとつ分塗る方が、よっぽど自然で早いですよ」と教わり、目から鱗が落ちました。実際に試してみると、そのカバー力の次元の違いに驚愕したのを覚えています。
この記事では、実際に芸能人の撮影現場や舞台裏で愛用されている、実力派のタトゥー隠しアイテムを5つ厳選してご紹介します。 プロが現場で実践している「絶対にバレない塗り方」も合わせて解説するので、あなたも女優やモデルのような「完璧なカモフラージュ肌」を手に入れてみませんか?
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なぜ「プロ仕様」は一般のコスメと違うのか
具体的なアイテム紹介の前に、プロ用コスメがなぜタトゥー隠しに最適なのか、その決定的な違いを知っておきましょう。
「照明」と「汗」に負けない耐久性
スタジオのライトは非常に熱く、演者は滝のような汗をかきます。 市販のコンシーラーは油分が多く、熱で溶けやすいものが多いですが、プロ用(特に舞台用)は「油分が少なく、顔料が多い」作りになっています。これにより、熱でドロドロに溶けることなく、肌にピタッと定着し続けます。真夏の屋外や、結婚式などの長時間イベントで私たちが使う際にも、この耐久性は最強の武器になります。
「高画質」に耐える粒子レベルの細かさ
最近のカメラは肌のキメまで映し出します。 そのため、単に厚塗りして隠すのではなく、「光を拡散させてぼかす」技術や、粒子を極限まで細かくして「肌の凹凸を埋める」技術が使われています。これにより、肉眼で見ても塗っていることが分からないほどの自然な仕上がり(HD対応)が可能になるのです。
芸能人・プロメイク愛用のタトゥー隠しアイテム5選
それでは、業界で「これを持っていれば間違いない」と言われる、信頼と実績の5アイテムをご紹介します。
1. 資生堂|スポッツカバー ファウンデイション
愛用シーン:ドラマ撮影、CM、雑誌モデル 「タトゥー隠しのレジェンド」とも言えるアイテムです。 元々はアザや傷跡を隠すために開発されましたが、その圧倒的なカバー力から、多くのヘアメイクさんが常備しています。 特徴: とにかく「色が消える」スピードが早いです。硬めのテクスチャーですが、指の温度で溶かすとスルスル伸びます。全体用(Sシリーズ)と部分用(Hシリーズ)がありますが、タトゥー隠しにはカバー力の高い「H100(オークル系)」が鉄板。驚くべきはその価格で、デパコス級の実力がありながら1,000円台で購入できます。
2. 三善(ミツヨシ)|グリースペイント
愛用シーン:舞台、映画、時代劇、コスプレ 歌舞伎やバレエ、演劇の現場で使われている、プロ用ドーランの王様です。 特徴: 汗への強さは世界一と言っても過言ではありません。油性ファンデーションなので水を強烈に弾きます。特に「24P」というオレンジ色の品番は、タトゥーの青黒さを打ち消すための「下地」として、業界では知らない人がいないほど有名です。これを薄く塗ってから肌色を重ねるのが、プロの常套手段です。
3. Dermacol(ダーマコル)|メイクアップカバー
愛用シーン:ハリウッド映画、海外セレブ、水中撮影 ヨーロッパ発のこのファンデーションは、「世界一のカバー力」としてギネス記録を狙えるレベルと言われています。 特徴: とにかく顔料の密度が濃いです。ほんの少しの量で広範囲が隠れるので、背中や腕一本などの広いタトゥーを隠す際に重宝されます。完全防水なので、水中撮影や雨の中のシーンでも使われます。少し油分が多いので、パウダーでの仕上げは必須です。
4. MAKE UP FOR EVER(メイクアップフォーエバー)|フルカバー
愛用シーン:TV収録、ファッションショー 「HD(ハイディフィニション)対応」を謳う、プロフェッショナルブランド。 特徴: その名の通り「フルカバー」してくれますが、仕上がりが非常にマットで素肌っぽいです。速乾性が高く、塗った瞬間に乾いて固定されるので、衣装への色移りが許されないファッションショーのバックステージなどで活躍します。カラーバリエーションも豊富で、どんな肌色にも対応できます。
5. Kryolan(クリオラン)|ダーマカラー カモフラージュクリーム
愛用シーン:特殊メイク、医療現場、世界的舞台 ドイツ生まれの、特殊メイク業界のスタンダード。 特徴: 世界中のメイクアップアーティストが「最後の砦」として使うアイテムです。タトゥーはもちろん、火傷跡や白斑まで完璧に隠せます。耐久性が異常に高く、専用のフィキシングスプレー(定着剤)を使えば、お風呂に入っても落ちないほどの「人工皮膚」のような状態を作れます。
プロ直伝!撮影現場レベルの「隠し技」3ステップ
プロ用の道具を手に入れたら、使い方もプロ流に合わせましょう。自己流で塗ると、せっかくの性能が発揮できません。
ステップ1:色の調合(ミキシング)
プロは市販の色をそのまま使いません。 **「自分の肌色を作る」**のが基本です。手の甲をパレットにして、ファンデーションの明るい色と暗い色、そして補色のオレンジを混ぜ合わせます。 タトゥーがある場所の肌色をよく見て、全く同じ色になるまで混ぜてから塗り始めます。これが「浮かない」最大の秘訣です。
ステップ2:スタンプ塗り & ぼかし
決してスポンジを滑らせてはいけません。 コンシーラーブラシや指を使って、タトゥーの上に**「垂直にスタンプする」ように色を乗せます。 そして、タトゥーが隠れたら、「何もついていないスポンジ」**で、塗った場所のフチ(境界線)だけをトントンと叩いて肌に馴染ませます。中心部は触らず、輪郭だけを消すイメージです。
ステップ3:ベイキング(粉の圧着)
撮影現場では、ライトの熱で崩れるのを防ぐために「ベイキング」という手法を使います。 仕上げのパウダーを、パフにとって**「これでもか!」というくらい厚く乗せ**、そのまま数分放置します。体温で粉を馴染ませた後、大きなブラシで余分な粉を払い落とします。 これにより、ファンデーションの油分が完全にロックされ、擦っても落ちない鉄壁の肌が完成します。
よくある質問(Q&A)
Q. プロ用コスメはどこで買えますか?
A. 以前は専門店に行かないと買えませんでしたが、今はAmazonや楽天などのネット通販で簡単に手に入ります。 三善やチャコットなどは、東急ハンズやロフト、オカダヤなどの大型雑貨店・手芸店でも取り扱っています。
Q. 落とすのが大変そうです…。
A. その通りです。耐久性が高い分、普通の洗顔料では落ちません。 必ず**「オイルクレンジング」や、舞台用メイク専用の「クレンジングクリーム」**を使ってください。ゴシゴシ擦るのではなく、オイルを馴染ませて浮き上がらせるようにして落とし、その後はしっかりと保湿ケアをすることが大切です。
Q. 毎日使っても肌に悪くないですか?
A. プロ用コスメは「長時間つけていること」を前提に作られていますが、カバー力が高い分、毛穴を塞ぎやすいのも事実です。 毎日使う場合は、使用後のクレンジングを徹底することと、塗る前にしっかり保湿下地を塗って、肌とファンデーションの間にクッションを作ってあげることが重要です。
まとめ|プロの道具で、あなたも「主役」の肌へ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
芸能人がタトゥーを感じさせずに堂々と演じているように、あなたもプロ用のアイテムを使えば、タトゥーの存在を完全に消して、自信を持って振る舞うことができます。
「プロ用なんて敷居が高い」と思わず、ぜひ一度試してみてください。 資生堂のスポッツカバーなどは千円ちょっとで買えますし、その効果は価格の何倍もの価値があります。
「隠さなきゃいけない」というネガティブな作業が、「今日はプロのメイクで完璧に仕上げよう」というポジティブなメイクアップの時間に変わるはずです。 最高のアイテムを味方につけて、あなたという人生の舞台で、主役として輝いてくださいね!
