コスプレイベントに便利なタトゥー隠しアイテム7選|2.5次元肌を作る鉄壁カバー術

「推しキャラの衣装、露出が多いけどタトゥーが見えたらキャラ崩壊しちゃう…」 「イベントの更衣室で着替える時、周りのレイヤーさんの視線が気になる」 「ウィッグや衣装にファンデがつかないか心配で、撮影に集中できない」
コスプレイベントやスタジオ撮影は、非日常を楽しむ最高の時間です。しかし、タトゥーを入れているレイヤーさんにとっては、普段の生活とは違った種類の悩みが発生する場でもあります。
まず、日本のコスプレイベントの多くは規約で「タトゥーの露出禁止」が明記されています。シールやテーピングで隠すことが参加条件となっている場合が多く、ここを疎かにするとスタッフに注意されたり、最悪の場合は退場になったりすることも。 そして何より、コスプレイヤーとしての「こだわり」の問題があります。 推しキャラになりきるために、肌の色や質感を2次元(アニメやゲーム)の世界に近づけたい。それなのに、タトゥーの青黒いインクが透けていたり、隠した部分がボコボコしていたりすると、せっかくのクオリティが台無しになってしまいますよね。
私自身、背中の開いた衣装を着るためにドーランを厚塗りして参加した際、合わせのメンバーと抱き合うポーズをとったら、相手の黒い衣装を肌色に汚してしまい、平謝りした経験があります。あの時の申し訳なさと、写真を見るたびに思い出す後悔は、今でも胸が痛みます。 「フォトショで消せばいいや」と思うかもしれませんが、最近は動画撮影(TikTokなど)も主流ですし、何よりイベント会場での「生身の姿」も美しくありたいものです。
コスプレにおけるタトゥー隠しは、単に「見えなければいい」ではありません。 「キャラクターの肌色(白肌・褐色)に合わせること」 「衣装を絶対に汚さないこと」 「長時間・長距離の移動でも崩れないこと」 この3つのミッションを同時にクリアする必要があります。
この記事では、多くのレイヤーさんから支持されている、コスプレに特化したタトゥー隠しアイテムを7つ厳選しました。 陶器のような白肌を作るアイテムから、露出対策の定番アイテムまで。 これを読めば、規約もクオリティもクリアして、心置きなく推しになりきることができますよ。
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コスプレならではの「隠し方」3つの重要ポイント
一般的なメイクとは違い、コスプレには特殊な事情があります。アイテムを選ぶ前に、レイヤーとして押さえておきたい基準を確認しましょう。
1. 「キャラ肌」に色を合わせる
普段のメイクなら「自分の肌色」に合わせますが、コスプレの場合は**「キャラクターの肌色」**に合わせるのが正解です。 色白キャラならワントーン明るい「ホイップ系」を、褐色キャラなら「ブロンズ系」を選ばないと、顔と体の色がチグハグになってしまいます。 タトゥーを隠しつつ、全身の肌色補正もできるアイテムを選ぶのが、クオリティアップの近道です。
2. 「衣装への色移り」を死守する
コスプレ衣装は繊細なサテンやベルベット、合皮などが使われており、洗濯できないものも多いです。 また、スタジオの白ホリ(白い背景壁)やシーツを汚すと、高額なクリーニング代を請求されるトラブルにもなりかねません。 「カバー力」と同じくらい、**「定着力(フィックス力)」と「サラサラ感」**を重視してください。
3. イベント規約(ルール)を確認する
イベントによっては「スプレー類の使用禁止(更衣室を汚すため)」や「血糊・ドーランの制限」がある場合があります。 会場でスプレーを使おうと思って没収されたら目も当てられません。 事前に規約を読み、**「自宅から仕込んでいく」か、「会場で使える固形・シールタイプ」**を持っていくか、判断することが大切です。
コスプレイベントに便利なタトゥー隠しアイテム7選
それでは、レイヤー界隈で「神アイテム」と呼ばれる、実力派のコスメ&グッズをご紹介します。
1. 【白肌・美肌】Dolly Cosme(ドーリーコスメ)|マルチボディファンデーション
特徴: コスプレイヤーのために開発された、全身用リキッドファンデーションです。 推しポイント: 驚くべきはその「発色」と「密着力」。ひと塗りでアニメのような均一な陶器肌になれます。特に「ホイップ(白色)」は、タトゥーの黒さを光で飛ばしつつ、超色白肌を作れるので、儚げなキャラやドール系キャラに最適。乾くとサラサラになり、衣装につきにくいのも最高です。
2. 【褐色・小麦肌】三善(ミツヨシ)|グリースペイント(ドーラン)
特徴: 舞台用コスメの王道。汗と熱に強く、絶対に崩れません。 推しポイント: 褐色キャラをやるならこれ一択。タトゥーの上から「24P(オレンジ)」を仕込み、その上から褐色のドーランを塗れば、どんなに濃いタトゥーも完全になかったことにできます。カバー力が最強なので、男装レイヤーさんの筋肉メイクのベースとしても優秀です。
3. 【露出対策の神】肌色全身タイツ(ハダタイ)
特徴: 「隠す」のではなく「着る」という発想。フィギュアスケートの衣装のような、肌色のボディスーツです。 推しポイント: お腹や背中、足が露出する衣装の場合、これを着てしまえばタトゥー隠しの手間はゼロになります。最近は「筋肉パーツ付き」や「バスト強調タイプ」など、造形向けのハダタイも豊富。露出対策としても完璧なので、スタッフさんに注意される心配もありません。
4. 【ピンポイント隠し】アシストウィッグ|タトゥー隠しテープ
特徴: コスプレ用品専門店「アシスト」が販売している専用テープ。 推しポイント: 専門店だけあって、レイヤーのニーズを熟知しています。極薄で目立ちにくく、かつ剥がれにくい。ウィッグを買うついでに購入できる手軽さも魅力です。ファンデーションテープの代用としても優秀で、安価なので練習用にもぴったり。
5. 【超強力カバー】Dermacol(ダーマコル)|メイクアップカバー
特徴: 少量で広範囲を隠せる、モンスター級のカバー力を持つファンデ。 推しポイント: 「とにかく濃いタトゥーを消したい」という時におすすめ。防水性が高いので、プール撮影や雨撮影でも落ちません。ただし油分が多いので、後述するパウダーでの仕上げが必須です。
6. 【衣装守り】チャコット|フィニッシングパウダー(マット)
特徴: バレエ用品ブランドのフェイスパウダー。 推しポイント: ドーランやファンデの上からこれをはたくと、表面が「無敵のサラサラ肌」になります。衣装への色移りを防ぐための必須アイテム。カメラのフラッシュでテカるのも防いでくれるので、写真写りが劇的に良くなります。
7. 【テーピング代わり】サージカルテープ(肌色・不織布)
特徴: ドラッグストアで買える医療用テープ。 推しポイント: ウィッグネットを固定したり、顔をリフトアップしたりするのに使うテーピングですが、タトゥー隠しにも使えます。特に「首筋」や「もみあげ」付近のタトゥーは、ウィッグの毛で隠れる部分とテープを組み合わせることで、自然にカモフラージュできます。
2.5次元肌を作る!絶対に崩さない加工テクニック
アイテムを使うだけでは足りません。キャラになりきるための「仕上げ」が重要です。
1. タトゥーの「段差」をパテ埋めする
2次元のキャラクターには、皮膚の盛り上がり(筋彫りの凹凸)はありません。 硬めのコンシーラーや、毛穴用プライマーを使って、タトゥーの凹凸を埋めてフラットにしてください。 光の反射が均一になり、写真に撮った時の「加工のしやすさ」も変わります。
2. 関節部分は「ぼかし」を入れる
肘や膝などの関節は、ファンデーションが溜まりやすく、割れやすい場所です。 あえて関節部分のメイクを薄くし、チークやシャドウで**「赤み(血色)」**を入れることで、タトゥーの黒さを誤魔化しつつ、リアルな肌の質感を演出できます。これはフィギュアの塗装などでも使われるテクニックです。
3. 撮影後は「即オフ」で肌ケア
イベントが終わった後の肌は、ドーランやテープで悲鳴を上げています。 帰宅したら、すぐに**「オイルクレンジング」**で優しくメイクを落とし、普段の倍以上の保湿をしてください。 肌荒れしてかさぶたができると、次のイベントでメイクが乗らなくなってしまいます。
よくある質問(Q&A)
Q. 写真加工(レタッチ)で消すから、適当でもいいですか?
A. 確かに写真は加工できますが、「併せ(グループ)」のメンバーやカメラマンさんへのマナーとして、最低限のカバーはすべきです。 また、動画撮影や、イベント会場での交流(名刺交換など)の際は加工できません。「生で見ても綺麗」なのが、クオリティの高いレイヤーの条件とも言えます。
Q. 更衣室でスプレーを使ってもいいですか?
A. 基本的にはNGのイベントが多いです。 スプレーの粒子が舞って、周りの人の衣装や壁を汚す恐れがあるからです。スプレー系は自宅で仕込んでくるか、会場の外(迷惑にならない場所)で使うのがマナーです。会場ではパフで叩き込むタイプやシールを使いましょう。
Q. 男装の時、胸元のタトゥーはどうすれば?
A. 男装で胸元を開ける(Bホルダーやナベシャツ着用)場合、デコルテのタトゥーが見えがちです。 この場合、**「ボディタイツ(筋肉パーツ付き)」を着るか、タトゥー隠しシールの上からファンデーションを塗り、さらに「シェーディング」**で鎖骨や胸筋の影を描き込んで、視線を筋肉の陰影に誘導するのが効果的です。
まとめ|2.5次元の肌で、最高の推し活を
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
コスプレにおけるタトゥー隠しは、単なる「マナー対策」ではありません。 それは、あなたが愛するキャラクターに一歩でも近づくための**「変身魔法」**の一つです。
色移りを気にせずポーズを決めたり、自信を持ってカメラの前に立てたり。 鉄壁のカバー術を身につければ、イベント中のストレスは消え、純粋にコスプレを楽しむ時間だけが残ります。
次回のイベントでは、ぜひ今回ご紹介したアイテムを試してみてください。 あなたのコスプレライフが、より美しく、より楽しいものになりますように!
