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和装・浴衣に合うタトゥー隠し&和風カバーアイテム12選|夏祭りや花火大会で安心

和装・浴衣に合うタトゥー隠し&和風カバーアイテム12選|夏祭りや花火大会で安心

「今年こそは浴衣を着て花火大会に行きたいけど、うなじのタトゥーが見えそうで怖い…」 「袖口からチラッと見える手首のワンポイント、和装だと目立ちすぎるかな?」

夏の風物詩であるお祭りや花火大会。色とりどりの浴衣に身を包んで歩くのは、日本の夏ならではの楽しみですよね。 しかし、タトゥーを入れている私たちにとって、和装は意外とハードルが高いファッションでもあります。なぜなら、着物や浴衣は「うなじ」「手首」「足首」といった、タトゥーを入れがちな部位が強調される構造になっているからです。

私自身、背中とうなじにタトゥーがあるのですが、以前は「髪をアップにできないから」という理由だけで浴衣を諦めていました。 一度だけ無理をして着たことがありましたが、常に襟元を気にして手で押さえたり、髪を下ろして汗だくになったりと、ちっとも楽しめなかった苦い記憶があります。「せっかくの晴れ姿なのに、コソコソしている自分が惨めだな」と落ち込んでしまったものです。

でも、最近の「和装トレンド」と「優秀な隠しアイテム」を組み合わせれば、そんな悩みは一瞬で解決します。 実は、和装だからこそ許される「重ね着テクニック」や、舞妓さんや歌舞伎役者も愛用する「プロ用コスメ」を使うことで、洋服の時以上に自然に、そして艶やかにタトゥーを隠すことができるのです。

この記事では、浴衣や着物の美しさを損なわず、和の雰囲気に溶け込むタトゥー隠しアイテムを12選ご紹介します。 最近流行りの「レトロモダン」な着こなしを活用したおしゃれなカバー術や、蒸し暑い日本の夏祭りでも崩れない鉄壁のメイク法も伝授。 これを読めば、今年の夏は堂々と髪をアップにして、涼やかな浴衣姿で思い出を作れるようになりますよ。

和装ならではの「チラ見え」リスクと隠し方の極意

洋服と違って、和装には独特の「隙間」があります。まずは敵を知ることから始めましょう。ここを押さえておかないと、ふとした瞬間にドキッとすることになります。

「うなじ」と「たもと(袖)」が最大の弱点

浴衣を着ると、自然と視線が集まるのが「うなじ」です。 衣紋(えもん)を抜いて色っぽく見せるのが和装の醍醐味ですが、ここにタトゥーがあると一気に目立ってしまいます。 また、盲点なのが「たもと(袖)」です。吊り革を持ったり、屋台でかき氷を受け取ったりする際、腕を上げると袖が大きく開き、二の腕の内側まで丸見えになることがあります。

和の雰囲気を壊さない「質感」へのこだわり

和装の生地は、綿や麻、絹といった天然素材が主です。 そこにビニールのようなテカテカしたシールを貼ると、異素材すぎて非常に目立ちます。 和装で隠すなら、「マット(つや消し)」な質感か、「布・レース」などの素材で馴染ませるのが鉄則です。「隠しています感」を出さずに、あくまで「装いの一部」として見せることが、粋な隠し方と言えるでしょう。

浴衣・着物に馴染む!和風タトゥー隠しアイテム12選

それでは、具体的なアイテムをご紹介します。「貼る・塗る」だけでなく、「着こなしで隠す」アイテムも豊富に選びました。

【シール・テープ部門】和肌に溶け込むマット仕上げ

1. 肌かくしーと(イエローナチュラル・マット) やはり最強なのはこのシリーズ。特に「マットタイプ」は、おしろいを塗ったようなサラッとした質感で、浴衣姿の肌に違和感なく馴染みます。イエローナチュラルは日本人の黄み肌に合うので、首筋に貼っても浮きにくいです。

2. ファンデーションテープ(オークル・つや消し) こちらもテカリを極限まで抑えたシール。サイズ展開が豊富なので、手首の小さなワンポイントから、足首のトライバルまで対応できます。完全防水なので、お祭りの人混みで汗だくになっても剥がれる心配がありません。

3. 歌舞伎調 舞台用テープ あまり知られていませんが、日本舞踊や舞台役者が使う、肌色の布製テープがあります。粘着力が強く、汗にめっぽう強いのが特徴。見た目は少し厚手ですが、遠目には全く分かりません。

【和装小物・アレンジ部門】「大正ロマン」風に隠す

4. レースのインナー・アームカバー 今、浴衣の中に「レースのトップス」を着たり、レースのアームカバーを合わせる「レトロモダン(大正ロマン風)」な着こなしが大流行しています。 これを逆手に取りましょう。手首や腕にタトゥーがあるなら、あえてレースのアームカバー(裏地付きで透けないもの)を着けてしまえば、それはもう「おしゃれ」でしかありません。誰にもタトゥー隠しだとは気づかれません。

5. レース足袋(たび) 足の甲や足首にタトゥーがある場合、素足に下駄だと丸見えです。 そこで「レース足袋」の出番です。浴衣に足袋を合わせるのも、最近のトレンドの一つ。透け感の少ないレースや、色のついた足袋を選べば、足元のタトゥーを上品に隠せます。鼻緒擦れの防止にもなって一石二鳥です。

6. 大ぶりの髪飾り・かんざし 耳裏や首筋の高い位置にあるタトゥーなら、髪飾りで隠すのが一番自然です。 大きな花飾りや、垂れ下がるタイプのかんざしを、タトゥーのある位置に合わせて挿します。視線を髪飾りに誘導する効果もあり、華やかさがアップします。

7. 半襟(はんえり)風スカーフ 首のタトゥーが広範囲でシールでは隠しきれない場合、浴衣の襟の内側に、薄手のスカーフやレースを入れて「半襟」のように見せるテクニックがあります。首元が詰まるので暑さはありますが、ガード力は最強です。

【ボディメイク部門】白肌・陶器肌を作る

8. 三善(ミツヨシ)|グリースペイント(24P + 肌色) 歌舞伎や舞妓さんが使うプロ用ドーランです。汗への強さは世界レベル。真夏の京都でも崩れないその実力は本物です。オレンジ(24P)で青みを消してから肌色を重ねれば、濃い和彫りもなかったことにできます。

9. チャコット|フィニッシングパウダー(マット) ドーランやコンシーラーの仕上げに必須。これをはたくと、肌が陶器のようにマットになり、和装にぴったりの質感になります。汗を弾くので、団扇(うちわ)で仰ぐ必要がないほど涼しい顔でいられます。

10. カクス(CAKUSU)|ボディ用スプレー 背中やうなじを一気にカバーしたいならスプレーが便利。和装の時は、普段より少し明るめの色を選ぶと、色っぽく仕上がります。着物を着る前にスプレーし、完全に乾かしてから着付けるのが鉄則です。

11. 水白粉(みずおしろい) 本格的に「和」を極めるなら、水で溶くタイプの白粉もアリです。背中全体を白く塗ってしまえば、タトゥーは完全に隠れます。ただし、服への色移りには細心の注意が必要なので、上級者向けです。

12. ダーマコル|メイクアップカバー カバー力重視ならこれ。少量で伸びるので、腕一本などを隠すのに適しています。防水性が高いので、お祭りの屋台で飲み物をこぼしても落ちません。

夏祭り・花火大会を100倍楽しむための完全防備テクニック

アイテムを持っているだけでは不十分です。和装特有の「崩れ」を防ぐための、事前の仕込みテクニックを伝授します。

汗と湿気に負けない「下地作り」

日本の夏祭りは、湿気との戦いです。 メイクやシールをする前には、必ず**「保冷剤」で首筋や背中を冷やし、汗を引かせてから「アルコール脱脂」を行ってください。 さらに、隠した部分の周りに「制汗スプレー」**を振っておくと、汗が流れ込んでくるのを防げます。

着付けの段階で仕込む「見えない工夫」

  • 袖口のピン留め: 腕を上げた時に脇や二の腕が見えないよう、袖の振りの部分(脇の下)を、安全ピンや専用のクリップで長襦袢(またはインナー)と留めておくと安心です。
  • 襟を詰め気味に: 通常はこぶし一つ分ほど抜く衣紋ですが、背中のタトゥーが際どい場合は、あえて**「詰め気味(抜きを浅く)」**に着付けてもらいましょう。「清楚に着たいので」と伝えれば、着付け師さんも快く対応してくれます。

ベビーパウダーで「色移り」を死守

浴衣は洗えるものが多いですが、レンタルや高級な絹の着物の場合は汚せません。 隠した部分(特に首筋や手首)の上から、これでもかというくらい**「ベビーパウダー」**をはたいて、サラサラにしておいてください。 これにより、浴衣の襟汚れを防ぎ、肌と生地の摩擦も減らせます。

よくある質問(Q&A)

Q. お祭りの後、そのまま温泉に行きたいのですが…

A. 汗だくになった後の温泉、最高ですよね。 しかし、メイクで隠している場合は一度落とさないとマナー違反です。温泉に行く予定があるなら、最初から**「完全防水のシール(肌かくしーと等)」**にしておくことを強くおすすめします。これなら、掛け湯をしてそのまま入れます。

Q. 手にタトゥーがあるのですが、扇子を持つ手が気になります。

A. 手の甲や指は、一番視線が集まる場所です。 絆創膏だと無骨すぎるので、**「コンシーラー + レース手袋」の組み合わせがおすすめです。レース手袋は和装との相性も良く、レトロな雰囲気が増して可愛いです。もし手袋がNGなら、ウォータープルーフのコンシーラーを塗り、上から「液体絆創膏」**で固めてツヤを消せば、団扇や扇子を持っても落ちません。

Q. 下駄で歩いていたらシールが剥がれてきました。

A. 鼻緒の摩擦や、足汗が原因です。 足の甲や指にシールを貼る場合は、シールの上から**「透明な保護フィルム」を一回り大きく貼ってガードするか、最初から「足袋」**を履いてしまうのが正解です。最近は柄物の可愛い足袋ソックスも100均で売っているので、予備としてバッグに入れておくと安心です。

まとめ|「和」の装いで、日本の夏を愛そう

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

「タトゥーがあるから和装は似合わない」 そんな風に思う必要は全くありません。むしろ、最新のアイテムやレトロモダンな着こなしを取り入れることで、誰よりも個性的で粋な浴衣姿になれるチャンスです。

うなじを気にせず髪をアップにし、袖を気にせず屋台に手を伸ばす。 そんな当たり前の動作ができるだけで、お祭りの楽しさは何倍にも膨らみます。

今年の夏は、ぜひお気に入りの浴衣に袖を通してみてください。 夜空に咲く花火の下、誰の目も気にせず、心からの笑顔で過ごせますように!

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