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海外旅行で役立つタトゥー隠しアイテム7選|ホテルやプール利用に備えて

海外旅行で役立つタトゥー隠しアイテム7選|ホテルやプール利用に備えて

「海外ならタトゥーがあっても自由でしょ?」 「せっかくのハワイ、隠さずに思いっきり肌を出したい!」

海外旅行の計画を立てている時、多くの人がこう考えます。確かに、欧米諸国などでは日本よりもタトゥーに対して寛容な文化圏が多く、街中でタトゥーを入れている人を日常的に見かけます。 しかし、だからといって「どこでも、どんな時でもフルオープンでOK」かと言うと、実はそうではありません。

私自身、以前アジアのリゾートホテルに宿泊した際、プールサイドでスタッフの方に「他のお客様への配慮のため、ラッシュガードの着用をお願いできますか?」と丁寧に、しかし断固として言われた経験があります。 「海外だから大丈夫だと思っていたのに…」という恥ずかしさと、準備不足への後悔で、その後のプールタイムを心から楽しめなくなってしまいました。

また、タイやバリ島などの寺院観光では、露出の多い服装(およびタトゥーの露出)が厳禁とされている場所も多く、入り口で止められてしまうこともあります。さらに、高級レストランのドレスコードや、長時間のフライトでの快適性など、旅先ならではの「隠したいシーン」は意外と多いのです。

「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、その国の文化やマナーを尊重しつつ、自分自身もストレスなく過ごすためには、日本にいる時以上の「準備」が必要です。 現地のドラッグストアで自分に合う隠しアイテムを探すのは、言葉の壁もあり至難の業。日本から使い慣れた優秀なアイテムを持っていくことが、旅の質を大きく左右します。

この記事では、海外旅行の様々なシチュエーション(プール、飛行機、寺院、ディナーなど)で役立つ、タトゥー隠しアイテムを7つ厳選しました。 さらに、機内持ち込みの注意点や、海外のホテル事情についても解説します。 トランクに忍ばせておけば安心。そんな「お守り」のようなアイテムを持って、最高の旅に出かけましょう。

海外でも「隠す」が必要な3つの理由

アイテムを選ぶ前に、なぜ海外でタトゥー隠しが必要になるのか、その背景を知っておきましょう。

1. 高級ホテル・リゾートの「格式」

5つ星ホテルや高級リゾートでは、タトゥーの有無にかかわらず「品位ある服装」が求められます。 特にファミリー向けのプールや、クラブラウンジなどでは、過度なタトゥーの露出が「威圧的」と判断される場合があります。日本ほど厳しくはありませんが、TPOに合わせた配慮ができることが、スマートな旅行者の条件です。

2. 宗教施設・聖地での「マナー」

東南アジアの仏教寺院、中東のモスク、ヨーロッパの教会など。 これらの場所は観光地である以前に「祈りの場」です。肌の露出自体がNGとされることが多く、タトゥーが見えていると敬意を欠くとみなされ、入場を拒否されることがあります。サロン(腰巻き)の貸し出しがある場合もありますが、自分で隠せる準備をしておくのがマナーです。

3. 「観光客」としての安全対策

治安があまり良くない地域では、派手なタトゥーを見せて歩くことが「目立つ」ことに繋がり、スリやトラブルのターゲットになりやすくなるリスクがあります。 現地の溶け込むため、あるいは不要なトラブルを避けるために、移動中はあえて隠しておくという自衛手段も有効です。

海外旅行で役立つタトゥー隠しアイテム7選

それでは、旅の荷物を増やさず、かつ多機能に使える優秀なアイテムをご紹介します。

1. 【プール・ビーチ】ラッシュガード(UPF50+)

必須度:★★★★★ 海外の強い日差し対策も兼ねて、ラッシュガードは最強のアイテムです。 「日焼けしたくない日本人観光客」は世界中にいるので、着ていても全く不自然ではありません。 ポイントは**「フロントジップ(前開き)」**タイプを選ぶこと。濡れた状態でも脱ぎ着しやすく、暑い時はサッと開けて体温調節ができます。海外のホテルのプールは冷房が効いた室内と直結していることも多いので、防寒着としても重宝します。

2. 【長時間フライト】ファンデーションテープ(通気性タイプ)

必須度:★★★★☆ 10時間を超えるフライトでは、メイクで隠すと座席のシートを汚す恐れがあり、肌への負担も大きいです。 おすすめは、貼りっぱなしでOKな**「通気性の良いテープ」**です。 これなら、機内で寝返りを打っても安心ですし、到着してすぐに観光に出かけられます。乾燥した機内でも剥がれにくい、保湿成分入りのものだとなお良しです。

3. 【寺院・街歩き】大判ストール・パレオ

必須度:★★★★☆ これは女性なら必ず一枚持っていくべき万能アイテムです。 薄手で大判のストールは、首に巻けばデコルテやうなじを隠せ、腰に巻けば足のタトゥーを隠すパレオ代わりになり、肩から羽織れば寺院の入場規制もクリアできます。 機内の寒さ対策にもなるので、手荷物バッグに入れておきましょう。

4. 【ディナー・ドレスアップ】ダーマコル(Dermacol)

必須度:★★★☆☆ せっかくの海外ディナー、ドレスアップして写真を撮りたいですよね。 そんな時は、世界最強のカバー力を誇るファンデーション「ダーマコル」が役立ちます。少量で広範囲が隠れるので、荷物にならず、一本あれば全身に使えます。防水性が高いので、スコールや汗にも負けません。

5. 【アクティビティ】着圧アームカバー(冷感)

必須度:★★★☆☆ トレッキングや街歩きツアーなど、アクティブに動く日はアームカバーが便利です。 海外のアウトドアツアーでは、虫刺されや怪我の防止としても長袖が推奨されることが多いです。「スポーツ用」のデザインを選べば、現地のガイドさんにも違和感を持たれません。

6. 【緊急用】大判の絆創膏・キズパワーパッド

必須度:★★★★☆ 「ちょっとだけ見えちゃいそう」という時の微調整用に。 海外製の絆創膏は粘着力が強すぎたり、色が合わなかったりすることがあるので、日本から使い慣れたものを持っていくのが正解です。靴擦れの保護にも使えるので、箱ごと持っていって損はありません。

7. 【部屋用】ボディ用ファンデーションスプレー

必須度:★★☆☆☆ ホテルでのリラックスタイムや、ちょっとコンビニへ行く時に。 背中や足全体をシューッと隠せます。ただし、「ガス缶(エアゾール缶)」は飛行機への持ち込み制限があるので注意が必要です(後述します)。プラスチックボトルのミストタイプなら安心です。

機内持ち込み・預け入れの注意点

海外旅行ならではのハードルが「飛行機の荷物制限」です。せっかく買ったアイテムを保安検査場で没収されないように注意しましょう。

スプレー缶の持ち込みルール

タトゥー隠しスプレーの多くは「高圧ガス」を使用したエアゾール缶です。 国際線の場合、**「化粧品類」**として分類されれば、以下の条件で持ち込み・預け入れが可能です。

  • 1容器あたり0.5kgまたは0.5リットル以下
  • 1人あたり合計2kgまたは2リットル以下 ただし、国や航空会社によってルールが異なる場合があり、没収されるリスクはゼロではありません。不安な場合は、**「ミストタイプ(ノンガス)」「クリームタイプ」**を選ぶのが無難です。

液体物の機内持ち込み(国際線)

リキッドコンシーラーやリキッドファンデーションは「液体物」とみなされます。 機内(手荷物)に持ち込む場合は、**「100ml以下の容器」に入れ、「容量1リットル以下のジッパー付き透明プラスチック袋」**に入れる必要があります。 スーツケース(受託手荷物)に入れる場合は、容量制限はありませんが、気圧の変化で漏れることがあるので、ビニール袋で二重に包んでおきましょう。

海外ホテル・プールでのスマートな振る舞い

チェックイン前に確認する?

基本的には、予約時にわざわざ「タトゥーがありますが泊まれますか?」と聞く必要はありません(日本の旅館とは事情が違います)。 ただし、日本の企業が経営するホテルや、日系人が多い地域のスパ施設などは、日本と同じルール(タトゥーNG)の場合があります。不安な場合は、現地の口コミサイト(TripAdvisorなど)で「Tattoo」と検索して、過去の事例をチェックしておくと安心です。

プールサイドでの場所取り

タトゥーを隠している場合、プールサイドでは**「パラソルの下」「壁際」**など、目立たない場所を確保するのがおすすめです。 日陰ならラッシュガードやストールを羽織っていても不自然ではありませんし、汗でメイクが崩れるのも防げます。

まとめ|準備があれば、世界はもっと広がる

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

「海外だから」といって油断せず、日本からしっかり準備をしていくことで、現地での不安要素をひとつ消すことができます。

「隠すアイテム」は、あなたの旅の自由を奪うものではなく、「行きたい場所へ行き、やりたいことをやる」ためのパスポートのようなものです。

高級ホテルのプールバーでカクテルを飲む時も、厳かな寺院で歴史を感じる時も、タトゥー隠しアイテムがあれば、堂々とその場の空気を楽しむことができます。

トランクの片隅に、お守り代わりのシールとストールを詰め込んで。 どうぞ、安全で素晴らしい旅を楽しんできてくださいね!

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