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温泉・プール・海で使えるタトゥー隠し完全ガイド|水に強いアイテム&裏ワザ10選

温泉・プール・海で使えるタトゥー隠し完全ガイド|水に強いアイテム&裏ワザ10選

「夏だ!海に行こう!」 「久しぶりに温泉旅行でゆっくりしない?」

友人や恋人からのそんな誘い。本来なら飛び上がって喜ぶはずの言葉が、タトゥーを入れている私たちにとっては、少しだけ胸がチクリとする瞬間に変わってしまうことがあります。 「行きたいけど、タトゥーがあるから断られるかも…」 「隠して入っても、お湯で剥がれたらどうしよう」

日本のプールや温泉施設は、依然として「入れ墨・タトゥー禁止」の看板を掲げている場所が多いのが現実です。最近は「隠せばOK」という柔軟な施設も増えてきましたが、それでも「絶対にバレてはいけない」という緊張感はつきまといますよね。

私自身、タトゥーを入れて初めての夏、友人とプールに行った時の緊張感は忘れられません。ウォータープルーフと書かれたコンシーラーを信じて塗っていったものの、水に入った瞬間にドロドロと溶け出し、プールサイドで必死にタオルで隠しながら過ごしました。楽しむどころか、いつ帰ろうかばかり考えていた苦い思い出です。

でも、諦めないでください。今は技術が進化し、水圧や熱、塩素にも負けない「最強の防水アイテム」がたくさんあります。そして、ちょっとした「仕込みの裏ワザ」を知っていれば、朝から晩まで剥がれない鉄壁のガードを作ることが可能です。

この記事では、温泉の熱、プールの塩素、海水の塩分と砂。それぞれの過酷な環境に耐えうる、本当に使えるタトゥー隠しグッズを10個厳選しました。さらに、絶対に剥がさないためのプロ直伝の下準備テクニックも公開します。 今年の夏こそは、コソコソせずに思いっきり水を楽しみましょう!

水辺のタトゥー隠しは「耐水性」が命

陸上で隠すのと違い、水中で隠す場合は求められるスペックが段違いに高くなります。失敗しないために、まずは「敵」を知っておきましょう。

脅威となる3つの要素:温度・摩擦・成分

  1. 温度(温泉): 一般的な化粧品は油分でできていますが、油は熱に弱いです。40度近い温泉のお湯は、コンシーラーを溶かし、接着剤(テープの糊)を柔らかくして剥がれやすくします。
  2. 摩擦(プール・海): 泳ぐ動作や、波の衝撃、ウォータースライダーの水圧。これらは想像以上の力で肌を擦ります。ただ「塗っただけ」のメイクでは一瞬で落ちてしまいます。
  3. 成分(塩素・塩分): プールの塩素や海水の塩分は、肌を乾燥させたり、接着剤の成分と反応して劣化を早めたりします。

これら全てに対抗するには、「ウォータープルーフ」の上を行く**「完全防水・耐摩擦」**のアイテム選びと、物理的なガードの組み合わせが必須です。

水に強い!最強タトゥー隠しアイテム&裏ワザ10選

それでは、シチュエーションに合わせて使い分けられる、信頼度抜群のアイテムとテクニックを紹介します。

【鉄壁シール・テープ部門】温泉・プール向け

1. 肌かくしーと(防水タイプ) もはや定番ですが、水辺での信頼性はナンバーワンです。0.02mmの極薄フィルムは、肌と一体化するので、水中でふやけて浮いてくることがありません。数日間の貼り付けが可能なので、2泊3日の温泉旅行でも貼りっぱなしでOK。色合わせさえ間違えなければ、脱衣所でも堂々としていられます。

2. ファンデーションテープ(タトゥー隠し用) こちらも強力な防水テープです。特徴は「マットな質感」。水に濡れるとテープ特有のテカリが出やすいものですが、これは光の反射を抑える加工がされているため、濡れた肌でも自然に見えます。サイズ展開が豊富なので、絆創膏サイズからハガキサイズまで選べるのも魅力。

3. テーピングテープ(キネシオ・撥水タイプ) 「おしゃれなプール」ではなく「ガチで泳ぐジムのプール」なら、肌色のキネシオテープが最強です。筋肉の動きに合わせて伸縮するので、クロールで激しく腕を回しても剥がれません。撥水加工がされているものを選べば、水切れも良く不快感がありません。「サポーターとして貼っています」という顔ができるのもメリット。

【塗る・固める部門】細かい部分・凹凸カバー向け

4. ダーマコル + 液体絆創膏(サカムケアなど) 裏ワザ的な組み合わせです。超強力なウォータープルーフのファンデーション(ダーマコルなど)で色を消した後、その上から**「液体絆創膏」**を薄く塗ってコーティングします。乾くと透明なビニールの膜ができるため、物理的に水をシャットアウトできます。指などの小さなタトゥーに有効なテクニックです。

5. マーシュフィールド|SC ボディカバーファンデ(+専用パウダー) 「テープだとフチが目立って嫌だ」というこだわり派にはこれ。アザ隠し用のファンデですが、専用のフィニッシングパウダーを大量にはたいて定着させると、水を強力に弾きます。ただし、タオルでゴシゴシ拭くと落ちるので、水から上がったら「押さえ拭き」が鉄則です。

6. エアブラシ風ボディアート(アルコールインク) プロに頼むか、セルフキットを使う方法。アルコールベースのインクは水に溶けないため、プールやお風呂に入っても3〜5日ほど持ちます。肌の角質を染める感覚に近いので、テープのような「貼ってる感」がゼロなのが最大の強みです。

【着る・覆う部門】海・レジャー施設向け

7. ラッシュガード(長袖・UVカット) 結局のところ、これが一番確実でストレスがありません。最近はおしゃれなデザインが増えているので、着ていても全く不自然ではありません。「日焼けしたくないので」という最強の免罪符があります。海や市民プールなら、迷わずこれを着ましょう。

8. スイムレギンス・トレンカ 足のタトゥーにはこれ。水着素材のレギンスです。黒などの濃い色を選べば、絶対に透けません。岩場での怪我防止やクラゲ対策にもなるので、海では機能的にも理にかなっています。

9. サポーター(水泳用・薄手) プールによっては「ラッシュガード禁止」や「テーピング禁止」でも、「サポーターならOK」という謎ルールが存在することがあります。水泳専用の薄手サポーターなら、水の抵抗も少なく、監視員さんに注意される確率も下がります。

【裏ワザ・準備部門】成功率を上げる鍵

10. アルコール消毒綿(脱脂用) これはアイテムというより「必須工程」です。テープやシールを貼る前、必ずアルコール綿で肌を拭いて、皮脂を完全に除去してください。この「脱脂(だっし)」をするかしないかで、水中での持ちが100倍変わります。日焼け止めクリームの上から貼るのは絶対にNGです(ヌルヌルして一瞬で剥がれます)。

シーン別攻略法:ここで差が出る「剥がれない」コツ

アイテムを持っていても、使い所を間違えると台無しです。それぞれの場所特有の注意点を押さえておきましょう。

温泉(Onsen)|熱と湯気に勝つには

温泉の大敵は「熱」と「ふやけ」です。 長時間お湯に浸かっていると、皮膚がふやけてシールの端からめくれやすくなります。

  • 角を丸く切る: 四角いシールのままだと角(カド)から剥がれます。貼る前に必ずハサミで角を丸くカットしてください。
  • 入浴直前には貼らない: 糊が肌に定着するまで時間がかかります。できれば**「前日の夜」か「入浴の1時間前」**には貼っておきましょう。
  • 移動は隠しタオルで: 脱衣所から洗い場までの移動中が一番見られやすいです。フェイスタオルでさりげなく隠す動作をシミュレーションしておくと安心です。

プール(Pool)|塩素と視線に勝つには

プールは全方向から視線が集まります。特にシールの場合、水に濡れると光の反射が変わって目立つことがあります。

  • ベビーパウダーでマット化: シールの上からベビーパウダーをはたいておくと、テカリが消えて肌馴染みが良くなります。
  • ラッシュガードの「めくれ」防止: ラッシュガードを着ていても、水中で裾がめくれ上がってお腹や背中が見えてしまうことがあります。裾をボトムスにインするか、上下が繋がっているオールインワンタイプを選ぶのが無難です。

海(Sea)|塩と砂に勝つには

海は砂が厄介です。シールの端が少しでも浮いていると、そこから砂が入り込んで一気に剥がれてしまいます。

  • 大きめサイズで密封: タトゥーギリギリのサイズではなく、かなり余裕を持った大きなシールで覆ってください。
  • 日焼け止めとの順番: 1. アルコールで拭く 2. シールを貼る 3. その上から(または周りに)日焼け止めを塗る この順番を厳守してください。日焼け止めの上から貼れるシールはありません。

よくある質問(Q&A)

Q. 「隠せば入浴OK」の温泉はどうやって探せばいい?

A. 最近は便利なサイトがあります。「Tattoo Friendly(タトゥーフレンドリー)」などのポータルサイトで検索すると、タトゥーOK、または隠せばOKな施設が見つかります。また、公式サイトに記載がなくても、電話で「シールで完全に隠れていれば利用可能ですか?」と問い合わせると、意外と「OKですよ」と言ってくれる施設も多いです。無断で入ってトラブルになるより、事前の確認が心の平和に繋がります。

Q. 貸切風呂や家族風呂なら隠さなくていい?

A. 基本的にはOKな場合がほとんどです!誰にも見られませんからね。ただし、一部の厳格な施設では「タトゥーがある方は貸切風呂でもお断り(館内立ち入り禁止)」というルールの場合もあります。念のためHPのQ&Aを見ておきましょう。露天風呂付き客室なら、誰にも気兼ねなく温泉を楽しめるので、予算が許すなら一番の解決策です。

Q. シールを剥がした後、糊が残ってベタベタします。

A. 強力な防水シールの宿命ですね。無理に擦ると肌が赤くなります。 一番良いのは、**「クレンジングオイル」や「ベビーオイル」**をたっぷり塗り、ラップを巻いて5分ほどパックすること。糊がふやけてスルッと取れます。爪でガリガリ削るのは絶対にやめましょう。

まとめ|準備さえすれば、夏はもっと楽しめる

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

「タトゥーがあるから、今年の夏も我慢かな」 そんな風に諦めてしまっていたレジャーも、正しいアイテムと知識があれば、十分に楽しむことができます。

もちろん、ルールを守ることは大切です。でも、ルールを守るための手段(隠す技術)を持っていれば、あなたの行動範囲は無限に広がります。

波の音を聞きながら海辺でリラックスしたり、広い温泉で日頃の疲れを癒したり。 そんな当たり前の幸せを、タトゥーを理由に手放さないでください。 「絶対に剥がれない」という自信があれば、水の中でも心から笑えるはずです。

さあ、防水シールのストックを確認して、今年の夏の計画を立て始めましょう!最高の思い出が作れますように。

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