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タトゥー隠しの色移り防止対策|服やシーツを汚さない方法5選【白い服でも安心】

タトゥー隠しの色移り防止対策|服やシーツを汚さない方法5選【白い服でも安心】

「友達の車に乗せてもらった時、シートベルトにファンデーションがついてしまって焦った…」 「朝起きたら、ホテルの真っ白なシーツに茶色のシミが! クリーニング代を請求されるかもとヒヤヒヤした」

タトゥーをメイクやシールで隠している時、バレることと同じくらい怖いのが、この「色移り(二次付着)」のトラブルです。 特に夏場や、白い服を着ている時は要注意。ふとした瞬間に自分の腕が服に触れ、そこにべっとりと肌色の汚れがついているのを見つけた時の絶望感と言ったらありません。

私自身、以前お気に入りの白いワンピースを着て出かけた際、背中のタトゥー隠しメイクが汗で溶け出し、背中部分が茶色く変色してしまった経験があります。 トイレの鏡でそれに気づいた瞬間、血の気が引きました。急いで洗おうとしましたが、油性のファンデーションは水では落ちず、シミは広がるばかり。結局、その日はずっとカーディガンを羽織って過ごし、せっかくのデートが台無しになってしまいました。

タトゥー隠しのアイテムは、カバー力を高めるために「油分」や「顔料」が多く含まれています。これらは布の繊維に入り込むと非常に落ちにくい厄介な汚れとなります。 だからこそ、「隠すこと」とセットで考えなければならないのが、**「他へ移さないためのコーティング(防御策)」**です。

この記事では、プロのメイク現場でも使われている「絶対に色移りさせないための5つの鉄則」をご紹介します。 物理的なガードから、化学的な被膜作りまで。これを実践すれば、真っ白なTシャツでも、高級ホテルのシーツでも、もう怖くありません。

なぜ「色移り」は起きるのか?

対策を立てる前に、色移りのメカニズムを知っておきましょう。敵は「摩擦」と「湿気」です。

1. 摩擦による「削れ」

乾いたコンシーラーでも、布でこすられると表面が削れます。 特に、デニムのような硬い素材や、リュックのショルダーベルト、シートベルトなどが当たる場所は、ヤスリで削られているようなものです。 物理的にこすれる場所は、メイクだけでは防御しきれないことが多いです。

2. 湿気による「再乳化」

ファンデーションは一度乾いても、汗や湿気(水分)と混ざると再びドロドロの液状に戻ることがあります(再乳化)。 液状になったファンデーションは、布に染み込みやすくなるため、頑固なシミの原因となります。

服やシーツを汚さない!最強の色移り防止策5選

それでは、具体的な対策をご紹介します。状況に合わせて使い分けてください。

1. 【最終兵器】防水フィルムで「物理ガード」

これが最も確実で、最強の方法です。 メイクやシールの上から、一回り大きな**「透明な防水フィルム(ドレッシング材)」**を貼ってしまいます。 完全に密封されるため、どれだけ擦れても、どれだけ汗をかいても、物理的に服に色がつくことはあり得ません。 「エアウォール」などの極薄タイプを選べば、テカリも少なく目立ちません。白い服や高級な着物を着る時は、迷わずこの方法を選びましょう。

2. 【被膜】ハードスプレーで「ガチガチに固める」

メイクキープミストよりも強力なのが、髪用の**「ハードスプレー(ケープなど)」**です。 メイクの仕上げに、20〜30cm離してスプレーし、強力なポリマーの膜を作ります。 肌の表面がプラスチックでコーティングされたような状態になるため、少々の摩擦では色が落ちなくなります。ただし、落とす時はクレンジングオイルが必須です。

3. 【摩擦ゼロ】ベビーパウダーで「サラサラ加工」

色移りの原因である「摩擦」を減らすテクニックです。 仕上げに**「ベビーパウダー(または透明なフェイスパウダー)」**を、これでもかというくらい大量にはたきます。 表面がサラサラになると、服の繊維が引っかからずに「滑る」ようになります。 特に、寝る前のシーツ汚れ防止にはこの方法が有効です。寝返りを打っても色が移りにくくなります。

4. 【犠牲】インナーウェアで「壁を作る」

大切な服を守るために、汚れてもいいインナーを一枚挟みます。 **「ベージュのシームレスインナー」「キャミソール」**を一枚着るだけで、アウターへの被害は防げます。 脇腹や背中のタトゥー隠しには、この方法が一番手軽で安心です。夏場は「脇汗パッド付き」のインナーを選ぶと、汗によるメイク崩れも同時に防げます。

5. 【プロ技】水スポンジで「余分な油分を吸う」

メイクが終わった直後にやるべき工程です。 水を含ませて固く絞ったスポンジで、隠した部分を**「垂直にポンポン」と叩きます**。 これにより、肌に密着していない「余分なファンデーション」を取り除くことができます。 服につくのは、この「肌に定着しきれなかった余分な粉」であることが多いのです。このひと手間で、色移りリスクは半減します。

もし服についてしまったら?緊急シミ抜き術

どんなに気をつけていても、事故は起こります。 出先で服にファンデーションがついてしまった時の、正しい対処法を知っておきましょう。

絶対に「水」で濡らさない!

これが最大のポイントです。 ファンデーションは油性なので、水をつけると油が固まって繊維の奥に入り込み、落ちなくなります。 おしぼりでゴシゴシ拭くのは最悪の手です。

クレンジングオイル + 食器用洗剤

家に帰ってからの対処法です。

  1. 汚れた部分(乾いた状態)に、**「クレンジングオイル」**を垂らして馴染ませます。
  2. その上から**「食器用洗剤(中性洗剤)」**を垂らし、指で優しく揉み込みます。
  3. お湯(40度くらい)で乳化させながら洗い流します。

これで、ほとんどのファンデーション汚れは綺麗に落ちます。

よくある質問(Q&A)

Q. 車の革シートについた場合はどうすれば?

A. 革製品につくと厄介です。 クレンジングオイルを使うと革が変色する恐れがあります。 まずは乾いたティッシュで油分を吸い取り、**「革専用のクリーナー」または「薄めた中性洗剤をつけた布」**で優しく叩くように拭いてください。絶対にこすってはいけません。

Q. スプレーしたハードスプレーは、肌に悪くないですか?

A. 正直、肌への負担はあります。毛穴を塞ぐので、毎日の使用はおすすめしません。 「結婚式の日だけ」「白い服の日だけ」といった、ここぞという時の裏ワザとして使ってください。使用後はしっかり保湿ケアをしましょう。

まとめ|「汚さない」自信が、行動範囲を広げる

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

「服が汚れるかもしれない」という不安は、無意識のうちにあなたの行動を制限してしまいます。 背もたれに寄りかかれなかったり、友達とハグできなかったり。

でも、今回ご紹介した「コーティング」と「物理ガード」の技術があれば、そんな心配は無用です。 真っ白なTシャツを着て、思いっきり夏を楽しんでください。 ホテルのふかふかのベッドに、気兼ねなくダイブしてください。

「汚さない準備」ができているあなたは、誰よりも自由に振る舞えるはずです。

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