タトゥーシールは肌に害がある?安全に使うための確認事項
数日だけ使うつもりで買ったタトゥーシール。
貼ったあとに赤みが出た、あるいは貼る前で手が止まった。
そんな状態で検索したのだと思います。
結論を先に言います。
タトゥーシールは「有害」とも「安全」とも一括りにできません。
化粧品のように安全性の基準が定められた製品ではないからです。
国民生活センターが2019年9月18日に公表したテストでは、成分表示や注意表示が不十分な銘柄が確認されています。判断の材料は、自分で確認するしかありません。

タトゥーシールLab編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
タトゥーシールが有害かどうかは、銘柄ごとに違う
「タトゥーシールは有害」という言い方も、「シールだから安全」という言い方も、どちらも雑です。同じカテゴリの中に、成分表示のある製品と無い製品、日本語の注意書きがある製品と無い製品が混ざって流通しているからです。
国民生活センターは2019年9月18日、「タトゥーシールやフェイスペイントによる肌トラブルが発生!-除去の際の肌トラブルや金属アレルギーにも注意が必要です-」を公表しました。
ここで示された最も重要な前提はひとつ。タトゥーシールやフェイスペイントは、化粧品のように安全性の基準等が定められた製品ではないということです。
つまり、製品名やパッケージの雰囲気から安全性を推し量ることはできません。見るべきは表示です。
タトゥーシールについて確認できること、確認できないこと
先に線を引いておきます。
流通している分類名としては、水で貼るタイプと、水を使わない「乾式タトゥーシール」があります。
眉毛用、ポイント用といった用途別の商品名も存在します。
ここまでは商品名から確認できます。
一方で、色素が肌のどこにどう留まるのかという化学的な仕組みは、この記事では書けません。
一次情報を確認できていないからです。
製品によって使われている材料も異なります。
だから「原理的に安全」という説明は成立しません。判断できるのは、その製品に何が表示されているかと、自分の肌がどう反応するかの2点です。
国民生活センターのテストで示されたタトゥーシールの実態
テストの対象は、インターネットサイトで販売されているタトゥーシール11銘柄と、フェイスペイント等9銘柄の合計20銘柄です。
| 確認された項目 | 結果 |
|---|---|
| 日本語表示がなかった | 20銘柄中12銘柄 |
| 皮膚に関する注意表示があった | 日本語表示のあった8銘柄のうち5銘柄のみ |
| 化粧品への配合が認められていないタール色素の表示 | 配合成分が表示されていた8銘柄のうち1銘柄 |
| 粘膜に使用されない化粧品にのみ配合可能な色素の表示 | 2銘柄 |
ホルムアルデヒドは、タトゥーシール3銘柄とフェイスペイント等1銘柄で検出されました。同センターの評価は、検出された濃度では直ちに皮膚刺激を起こすほどではないが、長時間の接触または接触の繰り返しにより、皮膚刺激またはアレルギー性接触皮膚炎を引き起こす場合があると考えられる、というものです。
金属についても触れられています。金属アレルギーの陽性率が高い金属として金、ニッケル、水銀、クロム、コバルトが知られており、テストではクロムが2銘柄、コバルトが9銘柄で確認されました。
そして子どもについて。
子どもの皮膚は大人に比べて表皮が薄く、皮膚障害が発生する可能性があるため注意が必要とされています。
イベントで子どもに貼らせる場面は多いはずです。
ここは覚えておいてください。
同じタトゥーシールでも評価が分かれる理由
製品の中身が揃っていない
安全性の基準が定められた製品ではない、という前提がそのまま効いてきます。
成分表示のある製品と、日本語表示すらない製品が同じ棚に並びます。
「私は平気だった」という感想は、その人が使った銘柄についての話でしかありません。
貼る条件が違う
貼る時間の長さ、汗、こすれ。
同じ製品でも条件で結果は変わります。
長時間の接触や接触の繰り返しに注意が必要とされている以上、「短時間だけ貼る」と「連日貼り替える」は別の話です。
貼る部位が違う
擦れやすい場所は剥がれやすく、剥がれかけを貼り直すと接触が長引きます。
足・脚のタトゥーを隠すには?擦れやすい部位の剥がれ対策や手・手首のタトゥー隠しのように、部位ごとに条件が変わる点は分けて考えてください。
タトゥーシールを買う前・貼る前に確認する6項目
国民生活センターが消費者へのアドバイスとして挙げている内容を、確認の順番に並べます。
- 化粧品のように安全性の基準等が定められた製品ではないことに留意する。子どもに使う場合はより注意する
- アレルギー体質の人は、成分表示をよく確認する
- 肌に傷や湿疹などの異常がある場合は使用しない。症状を悪化させる可能性がある
- 使用方法、剥がし方、対象年齢、使用上の注意をよく読む
- 事前に腕の内側などの目立たない部分で使用テストをする
- 肌に合わない場合はすぐに使用を中止する
この中で飛ばされやすいのが、目立たない場所での事前テストです。
本番の前日までに済ませてください。
イベント当日の朝に初めて貼るのは、いちばん避けたい進め方です。
剥がし方の記載も先に読んでおきます。公表の表題自体に「除去の際の肌トラブル」が入っているとおり、剥がすときも肌に負担がかかる場面です。
手が届きにくい範囲を扱うなら、背中のタトゥーを一人で隠すには?手が届かない範囲の工夫のように、貼るときと剥がすときの動作をあらかじめ想定しておくと無理な力をかけずに済みます。
肌に異常が出たときの対応
使用を中止します。まずそれだけです。
赤み、腫れ、かゆみ、痛み、刺激、黒ずみ等の異常がある場合は、皮膚科医を受診してください。
市販品で対処しようとせず、使った製品のパッケージを持っていくと医師に伝えられる情報が増えます。
この記事で症状の治し方は扱いません。
なお、肌に傷や湿疹がある状態で貼るのは、症状を悪化させる可能性があるとされています。「隠したい場所の肌が荒れている」なら、貼るタイプ以外を検討したほうがいい場面です。
肌色のフィルムを貼るタイプ、塗るタイプ、吹き付けるタイプ、布で覆うタイプ、テーピングで覆うタイプ。
選択肢は複数あります。
首のタトゥーを隠す方法や足首のタトゥーを隠す方法では、面積や濡れるかどうかで向き不向きが変わります。
「ヘナ」と書かれた製品にも表示確認が必要
関連して、もう一件だけ触れます。
国民生活センターは2026年5月20日(2026年7月7日更新)、「酸化染料を含むヘナ製品によるアナフィラキシーが発生-かつら用の製品を頭髪に使ってはいけません-」を公表しました。
これは毛染め用ヘナ製品についての注意喚起で、ボディアートを対象にした発表ではありません。
それでも押さえておきたい点があります。パラフェニレンジアミンをはじめとした酸化染料は染毛剤に広く使用され、アレルギー性接触皮膚炎を引き起こしやすい成分であるとされています。
市場には、ヘナを配合しつつ人体への使用を前提とせず、かつら用等として販売されている雑貨扱いの製品もある。テストしたかつら用3銘柄すべてに酸化染料が含まれ、用途の表示がない銘柄や、検出された酸化染料の表示がない銘柄もありました。
つまり「ヘナ」という名前だけでは中身は分かりません。表示を読む。この一点は、シールでも同じです。
よくある質問
子どもにタトゥーシールを貼っても大丈夫ですか
子どもの皮膚は大人に比べて表皮が薄く、皮膚障害が発生する可能性があるため注意が必要とされています。
対象年齢の表示を必ず確認し、事前に目立たない部分でテストをしてください。
表示のない製品は避ける判断もあります。
タトゥーシールで隠せば温泉に入れますか
タトゥーに関する規則は施設ごとに異なります。
隠したから入れる、とは言えません。
行く前にその施設の規則を確認してください。
成分表示がない製品は避けたほうがいいですか
2019年9月のテストでは20銘柄中12銘柄に日本語表示がなく、皮膚に関する注意表示があったのは日本語表示のあった8銘柄のうち5銘柄のみでした。特にアレルギー体質の人は、成分表示を確認できる製品を選ぶほうが判断材料が増えます。
まとめ
今日やることをひとつだけ。
手元の製品のパッケージを出して、成分表示・注意表示・対象年齢・剥がし方の4つを読んでください。
読めない、書いていない。
その時点で、それは判断材料が足りない製品です。



